新春放談クロニクル 1994
1994 10周年ということで、賑々しいオープニングです。 洋楽カラオケで大瀧さんになんか歌わせようとの魂胆で したが、結果は一発芸のonパレード。 ナイアガラ「新春かくし芸大会」。94年は、第1週と、この 音源発表の第2週の一部を前編としてまとめてみます。 Born to Be Wild けっきょく3週通してオープニング・テーマになりました。 そういえば「イージー・ライダー」のターキーダンスの 出てくるところ観なくちゃ。 ○行き当たりばったり話をして、レコードをかけたくなった らかける、放浪記のような 林芙美子、森光子 ガヤが面白いですよ今回。戻っておいで私の時間・・・ おせち作って家にいるよ ○『はっぴいえんどBOX』物議を醸した 24年前の音源 お正月と言えばとか力んで歌うのはすごく不自然だと 思った 10年後知られたくない過去 聞いてみたら さほどでもなかった 達:ここ最近大瀧さんの音楽のことを思い返してみると 何回か歌い方が明確に変化した 音楽的趣味嗜好からいうと変化したのは今考えると 意外 はっぴいえんどの時から『ロンバケ』の歌い方 でもよかったんじゃないか 達郎が、大瀧さんの音楽活動を振り返ってみたりして たんですね。 ○詠:カレッジフォークになってしまうんじゃないか ロックのシャウトの歴史が日本になかった 一度やって みようと シャウトのつもりでやったら浪曲みたいになっちゃった 日本のシャウトは前史として浪曲があったという事を 無意識に背負っていた この辺は『ファースト』のライナー(95)には書かれてま せんでした。 ○もう1曲(はっぴいえんど)。また僕の? 達:だって「大瀧さんが新春放談」なんですから このガブリ寄りいいなあ。新春放談 is 大瀧詠一 「抱きしめたい」リミックス ○声が一番出た これピーク まともな歌を歌いたかった 何をやってもうまくいきそうな気がした時期 これは合ってたけど、他は曲調があってるとは思えなかっ た 自分の物じゃないような 「抱きしめたい」いっとかなきゃ。ビートルズとの関連は ここでは語りませんでした。 ○健:『風街ろまん』出た時に開けたなあって聴いてる方は 思いました でも「風をあつめて」のアルバムとして評価された ニュー ミュージックの元だっていう流れがある 達:フック行く前の展開がどうしてこうなるのか Bの方に重きを置いたA R&Rじゃないでしょう はっぴいえんど、がっつり聴いてるじゃないですか。 「かざまち」って言っちゃってますけど。 「風をあつめて」リミックス こういう似て非なるミックスが反面教師になって95年以降 のリイシューになるんですね。 ○達:頭2曲、おしり3曲が大瀧でサンドウィッチ わたしは狂言回しだった ユースケ・サンタマリアだった。 1stの1曲目「春よ来い」日本語のロックのシンギング・ スタイルを決定した 半分くらいの勢力になった 小林克也「ロカビリーの頃の人との共通項」 それは外人が歌った日本の歌 ディック・ミネ「人生の並木道」濁音で「が」 「泣くな」 の「く」破裂音 「ポップス伝」へ取り掛かるところでしょうか。 ○時代時代の日本語の歪(ゆが)み 70年代に始まった ことじゃない はっぴいえんどは意図的に全部濁音にしました 日本語はロックに乗るか、なんてくだらないテーマにやす やすと乗せられてしまった スコットランドの「蛍の光窓の雪」歌ってること自体に何の 疑問も持たずにロックと日本語をなんて 24年間無駄にしたー 先達はなんで言ってくれなかった のか 大瀧さん以外いないんです、そこを明解にしたのは。 ○湿っぽくなったので明るいやつ 東京ビートルズ 本日の真打ち登場。 ○ビートルズ30周年 最初に「蛍の光」を歌った人と同じような意気込み 明治維新から、いや仏教伝来からの歴史を書きました 達:そんなもんかい! 「Writing and Talking」にも収録してますので。24年 損したっていう若者が出て来ないように。 ○Twist and Shoutはロックの解体新書 ビクターの寺岡真三、橋幸夫のバック 漣健児 アメリカの音楽の世界戦略 ローカルカヴァーの流れ 「ポップス伝2」のコレットテンピア楽団でした。 ○「ちょっと待ってよ」トゥナイトみたいなあれしますけど ![]() テレ朝です。 ○偶然レコード室で見つけた 10年以上も前の話 TBSじゃないかと思います。 ○吉田正の会社が若い音楽に出遅れた はっぴいえんどもこんなもんだったなあ 最後に泣けてきて悲しくなってきた シュガーベイブが大会社のスタジオで録音してたら・・・ との仮説は、歌謡曲のスタッフの感性に主導権取られる という失敗の繰り返しをイメージすることなんです。 ○つねに明治維新の繰り返し わかっちゃいるけど やめられない と、来たもんだ。 ○大瀧さんにカラオケをやらせたい パイオニアLDC宮治くんがアメリカで作った その後けっこう夫婦放談でも「かくし芸」やりましたよね。 ○来週にしよう あんたフリかたがうまいね ここまで 引っぱって 2週目 ○これやらなきゃ帰る ロッケンロール! 内面暴露 野音でウエストロードブルースバンド対バンに 置きながらポップスを歌ったシュガーベイブ 意外な自分を発見して驚いてる エスタブリッシュメント した人は違う シーズンズグリーティングの次はこれとは なかなか言えない この辺のガヤが3人放談の面白さでもあります。 ○カラオケ大会 先週は逃げられて今週は復讐させて もらいます ダメって言ってもちゃんと録音残ってるんだからね 詠:ボブクリューとスペクター足したような人間 持って 帰るぞ テープが無くなったらスタジオごと持って帰るぞ 何を録ってあったかは第3週で憶測できますよ。 ○『ソングス』4.10発売 「パレード」1月に8cmシングル ライセンス契約で弊社イーストウエストから この盤でオリコン3位です。渋谷系70sレア・グルーヴ とかでの評価? ○お便り 福岡市ミネケンジさん20歳 ハナ肇さんに捧げる曲など 93年9月10日に永眠されました。 今年が二十三回忌ですので。 ○アッと驚くタメ五郎〜 アルバムを発表する場としてソニーと再契約しました 復刻リイシューは必然性のある他社とも契約します アッと驚くビッグ・ニュース、だったようです。 アレッそういえばこの年、長嶋とジャイアンツは一切話題 出ませんでした。 ○みなさんに隠れてこっそり録音した物があります 「カウントぐらいは入れてくださいよ」って言われました のでカウントを入れるだけのセッションをしました あとは秒読み段階です 2001年まであと6年 まじめにとらえた私たちがバカでした ここの2,3週間連絡ねえなと思ってた 今のテンポは誰も聴いたことのない 昔の使い回しでは ありません いま聴こえなかった? カウントの後に 99年くらいでしたか。この音源を初めて聴いたとき 「私の天竺」のリズムに近いと思ってつなげてみたことが あります。 「私の天竺」のテンポが少し早いんです。ユカリが居ない 時期かあ・・・ ○ビートルズ30周年「すべてはここから始まった」 そっちに持って行こうという黒い意図 ちょっとお待ちよ 今年はビートルズ、ビートルズという名前が意味なくひとり 歩きする ビートルズが出てくる前のことをやろうとしてま す ビートルズの前後を 前がエルヴィス、そしてクレージーキャッツ。 後は東京ビートルズ 野村ヨッちゃんが「針切りじいさん」に参加するんですよね。 わたしと同じ1964年生まれ。1964 TOKYOなんすよ そうそう青島幸男は95年に参議院議員から東京都知事に 転身しました。 Do You Want to Know a Secret ゴーゴーナイアガラ#10でも一発モノマネやってましたヨン。 ○一発芸 普遍性のまるで裏側のもの、瞬間芸 小汀利得でborn to be wild 言うとやるんですよこの人 ![]() get your motor running よくやるよ。 heavy metal thunder ってここなんですね。 3週目 ○最後に 今年の心情吐露 辞世の唄 勝手気ままに暮らしても いつまで続くわけじゃない いつ死んだって同じ事 同じ事なら死にたくないよ ワハハハハハッ またまた植木オチです。 「なんともはや」は「万葉集」のエンディングを持って 来たんですね。 30年以上昔の男が。 いよいよ覚醒した感の大瀧さんでした。 ![]() 後篇です。 第3週のエルヴィスの話題を中心にしてあらためて まとめてみます。 では2週目にチョト戻って ○健太plays ventures 健太のかくし芸、短さがなんともはや。04年のCRT ナイアガラ祭の時、 http://www011.upp.so-net.ne.jp/dandoobidan/2004-321.htm 偶然新宿のディスクユニオンで パイナップルボーイズ版の『ビッグウェィヴ』 ![]() を入手しまして、その足でロフトに行ったんで、サイン もらおうかな、と算段しましたが断念しました。 http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=551472&id=8835488 [23] ○エヴァリーのカヴァー(81)行方不明 健:またやってくださいよ わたしはもうだめです あれがmy swan song 大瀧さんと達郎のデュエットはもうなかったんですね。 『ロンバケ』と『フォー・ユー』のど真ん中、二人の この音源はほんとうに貴重だと思います。 ○エヴァリーがないとビートルズは無かった バックはエルヴィスと一緒ですからね Gone, Gone, Gone 64年10月 ビートルズに負けずにやってるよ この時点ではまだケーデンス時代しかCD持ってなかった です、わたし。 ○2枚組ベストのライナーにもバディー・ハーマンの ドラムを評価 ワーナーのベストはこれ以降買ってます。どっちかって いうとバーバンクの研究で入手したような。 ○スタッフに着眼しない時代 中1〜3 日本にはR&Rのアレンジャーやプロデューサーがいな かったから東京ビートルズになった 達:君といつまでものバックを調べた 東芝の全盛期 達郎と若大将の接触は97〜98年ですね。01年に対談 というかオタクなインタヴューもしてます。 http://fine-day.org/20140506.html ○ほんとは大瀧さんにやってほしかったんだけど オケが気に入らない、テンポがいやだ 完全主義者 Do You Want to Know a Secret けっきょくオンエアしたのは、Listen! 聴け!って・・・このつづきは心で聴け・・・と。 ○カラオケThen You Can Tell Me Goodbye by達郎 大トリをしめていただきました。 ○来週は成人の日 これで日本も成人するか 3週目 ○Go Away Little Girl来週かけちゃうよもう わたしも去りますよ キャロル・キングで一番好きな曲、歌ったんですね。 このテープを公開するのは遺志に反するのか。これ だけいやがってますからね。 ○ビンゴボンゴ この件だけよく憶えてます。ユースケ・サンタマリア のいたバンドですね。 Make Me Know It ○エルヴィス60'sBOX fromナッシュヴィルtoメン フィス これを書くために生まれて来たのではないか これが一番充実した仕事でした 25年間で 原稿用紙200枚 卒論ぐらいの長さ これを再読するために、前後編にさせていただきま した。 大瀧さんの「マイ60'sエルヴィス」です。したがってbox の収録曲に関係なく、ワイルドすぎるくらい自由に 書いてます。 構成はアミーゴガレージで後年やった、こんな感じ https://web.archive.org/web/20021031102152/http://www.fussa45.com/music/ record_01.html 50'sBOXのあとに60年代の時は書かせてくれと私の ほうから行ったんです(92) その動きがなければ私のこの文章はなかった 天命 天の声 これは書かなきゃいけないんじゃないか これは前年の新春放談で言ってる、かな。 ○ミュージシャン、エンジニアのクレジットが無かった 情報がどこにも無かった 中学生時代から研究していた だんだん核心へ迫って 行った だいたい系統から見てこの曲とこの曲はは同じ人なんじゃ ないかと当たりがあって、一つ二つ他の所からも攻めて みて エルヴィスのヴォーカルや映画俳優の部分の研究は あったがサウンドの側面で語られることが無かった 一番需要が多かったナッシュヴィル エヴァリー、ロイオービソン、ブレンダリー・・・ 同じミュージシャン、エンジニア、スタジオ 今まで見えなかったものが見えてくる これですべてが始まったんじゃない、が、ここを捉えずして 「ビートルズから始まった」はやめましょう アメリカンポップスを聴くんであれば エルヴィスを中心にしっかり捉え直すと一挙にすべてが 分かる エルヴィスをエルヴィスのものだけにしておくのは狭い世界 に封じること エルヴィスを60年代ポップス、アメリカンポップスへ広く開放 したつもりです 5,6年位前 ある日、エヴァリーとロイオービソンのミュージシャン見てた 時、ひょっとしてこれが同じなんじゃないかって、引っ張り 出した 中学生時代のバラバラに散らばってた物が一晩で1個に なった 時代の貫き方がデカかった 一人で小躍りした 生まれてきて一番楽しかった 「私の今までの音楽活動の中での最大の喜びでした」と ライナーにも書いてます。 デビューから25年間、という期間よりも、「広義の音楽活動」 のすべての中で、最大の発見であり、評論における最大の 自信作である。 達:さすがの大瀧さんも四十の声を聞くまでそれがなかった リアルタイムの物を基本にして前後を考えるのが大切 わたしにとってリアルタイムの物って、1981年3月から 2013年12月30日まで・・・ ○ビートルズも開放させなきゃいけない 「東京ビートルズ」から お分かりいただけましたか どこまで冗談なのかわかりません。 ○詠:山下さんが捉え直してどこに注目するか楽しみです 達:勉強させていただきます 95年クリスマスの「ジングルベル・ロック」に注目しました。 これのオリジナルBobby Helms版はナッシュヴィルの同じ ミュージシャンのサウンドです。 Wearin' That Loved On Lock ○メンフィス フェームスタジオ トニージョーホワイト、バッファローLast time aroundと ドラム・ベースが同じ ダスティースプリングフィールドinメンフィス 同じスタッフ サウンド質感もいっしょ ナッシュヴィルだけじゃないんです。メンフィスでのバックは 68年の大瀧さんのフェイヴァリットと一致して、ここでは話し てませんが、BOXのライナーでは、60年代、映画ブルー ハワイ以降のロスのセッション、そして68年のカムバック スペシャルのバックは、スペクターのレッキング・クルーと 一致してることを強調してます。 ”アメリカンポップスを聴くときに、 エルヴィスを中心に捉えると一挙にすべてが分かる” まさに、これぞ「アメリカンポップス伝」。 ○スタックスヴォルトはハウスの元 これから何の変化も ない ドラムのリミッティングはこの辺から 2010年のGMT「地元に帰ろう」のイントロにまで、です。 ○健:大瀧さん年頭の心情などを エルヴィスはライフワーク これで思い残すものはない なかなか心情は吐露しない 達:コハダはあってもトロはない ここで「辞世の歌」 「大冒険」観ました。それから「イージーライダー」も。 Born to Be Wildですがオリジナルに「ロッケンロール!!」の 叫びがないでしょ? ![]() ターキーダンスがジュークボックスかかるシーンは、 ニューオリンズの手前の州境の店のようです。 ○カウント入ったらできたも同然ですよ1,2,3,4 今日を生きようですよ カウントから先はテンポは決まったわけで カウントダウン を始めたい 健:ダウンしちゃまずい 今年ずっとテーマはワイルドで行こうで 達:来週はレギュラーに戻りまーすよー、もーやりません ザマーミロ! というワーワーガヤガヤ大騒ぎな10周年でした。 ウララカ−インマイルーム ![]() |