新春放談クロニクル 1991



  




1991

プレミア3(26局ネット)です。
構成作家としての健太さんを交えて。
サンデーアフタヌーンになりましたね。

達:大瀧さん放送出て来るのが一年に
詠:萩原さんのところに1回出たんで去年は2回
ハガキ
豊島区のヨシダミツヨシさん
今年の3月発売予定のニューアルバムはおリリースされるの
でしょうか

1991というアルバム発表の予定がありました。

嘘つきはナイアガラの始まりと言われないうちにご自分で歌った
「熱き心に」をかけて懺悔してください

詠:なんで「おリリース」か
とある放送で何月発売予定です、宣伝はいけないって言われて
録り直しをした
同じことを言うのがいやだったので
半年くらい後でおリリースされる予定になってます、と
それを聴いてた人だと思うと見も引き締まる想いです

98年でヨシダさんが話題になったと書きましたが元はもっと先
だったのか。ヨシダさんにはナイアガラーのハシクレとして
背すじが伸びる想いです。フンドシを締め直します。

詠:番組上構成としてこういう質問がある場合は答えは後半
に伸ばすんじゃないか
達:その間に考えてもらいましょう

ここ2,3年、昔の音源を監修する
橋幸夫、アストロノーツ
植木等のスーダラ伝説
詠:ヴォーカルを取る時に顔出した程度のご協力をした

何もしてない、との弁をよく聞きますが、Tシャツに口紅の時の
歌唱指導と主題の絞り込み方ヘの助言は重要なプロデューシ
ングだと思います。

詠:解説は厚家羅漢 あっけらかん
という名前でやってました
1991年からはまた名前を作りました
Rinky O'hen りんきーおーへん
という名前が今年は3回くらい出て来る予定です

97リハビリセッションのアレンジは全部彼でした。

植木さんの初チャートイン
カムバック期間としてはどうでしょう。幸せな結末以上のブランク
後のヒットではないでしょうか。日本の歌謡史で前代未聞、と
達郎さん言いましたが、大瀧さんはリリースしないどころか
表舞台にいなかった。植木さんはリリースないけどTVや映画
とか表舞台にはいましたけど。

達:風説によりますと始めは本当は大瀧さんが曲を書く
はずだった
また得意のうんじゃらかんじゃらがありまして
何と代役として登場いただいたのが三波春夫大先生
詠:山下さんの大アイドル
達:そうです、ファンです
詠:1月1日にシングルカット
アルバムは10万枚を超える大ヒット
達:三波春夫作曲、植木等歌という組み合わせは20年前は
想像できなかった

7月生まれトリオです。

詠:東京五輪音頭を映画の中で植木節にして歌ってるのを見た
ことがあったので

4年後、この舞台には誰が立つんでしょうか。

21世紀音頭
伊藤アキラ作詞、井上鑑編曲、スーパーバイザー宮川泰、
Rinky O'hen
詠:カップリング地球温暖化進行曲これがなかなか出来
として気に入りました
健:植木さんが高度成長期にわーっとやってたことの付けが
いま回ってきて

ライバルは1964年」で描かれてます。

健:さらにそれを吹き飛ばしてるみたいなものすごい曲ですね
詠:さすが評論家は言うこと違うよね
健:でも今のちょっとヴァージョン違いますね
詠:わかった?やっぱり評論家違うよね、耳が

ハマクラさんが2曲
詠:新作が旧作に比べてパワーがどうのって言うんだけど
60以上でこれだけの声が出て、これだけのキャリアの人が
今これだけのものが出来た
あんまり細かくごちゃごちゃ文句言ってほしくない

植木さん64歳でした。

健:六本木のウェイヴでハッピーマンデーズが終わって
いきなりスーダラ伝説がかかって周りが一瞬空気が
止まって、おおっとなった
詠:まだ止まります?止まるんでしょうね
昔ナイアガラ音頭をディスコでかけた時のようなものを思い出
してしまいました

第57回御葉書でレポートされてます。ルーファスのDance with
meがカップリングのプロモ盤の成果でしょうか。

達:たとえば筋肉少女帯とかがあるんであれば容易に受け入れ
られる世界だと思う

89年の「高木ブー伝説」がスーダラ伝説より先なんですね。

達:プロジェクトがぜんぜん一線を過ぎた人のための物じゃない
エンジニアリングは年寄りがやってるわけじゃなくてちゃんとした
今のヤング層をターゲットとしたアイドルやバンドの影武者、スタ
ジオミュージシャンの一線どころ
健:今のビートを作ってる人たち
達:宮川さんはそういう所クロスオーヴァーの人だからスタッフと
良い潤滑油になって
詠:しびれ節、うんじゃらげの作者でクレージーサウンドを知り
尽くしてるのと彼の今日性というか新しいところもうまくいった

志村けん&田代まさしのウンジャラゲは88年ヒットしてます。

達:一番最初に作ろうと思いたったのは誰なんですか
詠:植木さんじゃないですか
スーダラ伝説というのをお考えになったのもご本人だと思います
達:お年を召してますます盛ん

スイムスイムスイム
達:橋幸夫若い方知ってるんでしょうか
健:ぼんちのオサムちゃんが真似して
詠:それも・・・

夏ばっぱのアイドル。「いつでも夢を」を吉永小百合と歌った実在
の歌手である。それも・・・

達:60年代の初期にエレキブームがありましてあやかって
いろいろなヒットソングを出した
当時一番流行ってたわけです。オリジナル御三家ですからね
詠:今で言えばプリンセスプリンセスのようなものです
うけていたって意味合いではね、若い人はみんな聴いていた
んです
達:炎のように燃えようよってダイアモンドみたいな曲でしょう
詠:ものすごく強引に持って行けばビートルズのようなものだった
とも言えなくもない
その割には光が当てられてない

ライナーでは裕次郎、橋幸夫、近藤真彦という系譜を示唆してます。
新御三家、たのきん、その次の御三家って・・・ジャニーズが
事務所内御三家を作り続けてるんですよね。

達:なんでその路線のこういう発想でCD化しようと思いたった
んですか
詠:流行が大きくて存在が大きい割にはいま光が当たってない
ということと
歌謡路線は共感できなかったんだけどエレキ路線だけは一応
聴いてきたので
中学時代からの友人が歌マネから顔真似までやってた

エレキ路線以外も込みで同世代に共感されてたのが実感でき
ないです。近年の氷川きよしの状況とは違いますから。

恋と涙の太陽
詠:これが良いんですよ
達:知ってますよ、小学校5年!

わたし小学校5年は76年です。従って今聴いてるゴーゴー
ナイアガラは、当時まったく知らない子どもでした。

詠:当時ははっきり言って本気で聴いたことは一度もない
こういう事をやると、いかにもその人は当時からどっぷりと
つかっていたかの如くに
例えばフィルスペクターを語ると、当時から全部持ってて全部
聴いてた、そんなことないんですよ
達:だってそういう具合に言うんだもの大瀧さん、全部知ってる
ような感じで言うから
詠:私が?言いました?私がね、ああ、失礼いたしました

知れば知るほど、今までこんなにも知らなかったのか、ということ
になります。

達:そんなにどっぷりとは聴いてなかったんだ
はっきり言って、あまり好きではありませんでした
達:ひでーなー
詠:あんまり流行ってるってのは若い時は横向くでしょ
達:そうでしょうね。そうじゃなきゃ大瀧さんみたいな人格が生まれ
るわけない
詠:なんだって、褒めたな

宍戸錠とデイヴクラークを取る人です。

達:たしかにこういう世界でしたよ、私小学生でしたけど
ラジオでひっきりなしに
詠:ほんとにかかってたんだよね

あまちゃんで登場する背景設定には共感したんじゃないでしょうか。
64年北三陸の公会堂の観衆の一人だった・・・
https://twitter.com/369doughnut/status/366813893949022208
ベンさんも17歳

達:美紀克彦さんの俺だって
詠:詳しいね
健:サーフィン物が日本に入って来た時にビーチって光景が湖と
ダブってたとしたら・・・
幻想の中のビーチだったんでしょうね
達:サーフィンも観念的な物でしかないね
詠:デヴィッドリンチ的な


小劇場のシュールな書き割りのような。91年日本でもけっこう
メジャーになります。
ツインピークスって「TV版新参者」の脚色に影響してません?

達:一昔前のオーケストラフルバンド、歌謡曲をフィルター通って
こういう形で出て来る
詠:今は歌謡曲って聴こえるかもしれないけど、これでじゅうぶん
洋風だったんですよ
当時の人はじつに洋風に思ってたし、どう聴いても洋風に聴こえる
んですけどね、私には
達:やはりね日本の音楽がこれだけマーケットを席巻するように
なると歌謡史をほんとにちゃんとやんないとだめですね
健:これまでは変に演歌の方に捻じ曲げていく
達:屈折した自己正当化か完全な否定じゃなくて全体を弁証法的

詠:簡単に言えば、クリスマスイブを作った山下達郎と
悲しい酒を作った古賀政男を並列に書けるような歌謡史です、
はい

明治以降の音楽教育が上で街場の流行歌が下。大衆に市民権を
得たのが上で反社会派のインディーズはもっと下。日本製
ポップスが下等だという所からスタートしてしまった。

もう1枚
アストロノーツ
達:日本ではインスト、アメリカではヴォーカルグループなわけで
インストゥルメンタルだけを集めたCDは初めて

そういえば、多羅尾伴内楽団で1曲やってます。

ムーヴィンのステレオヴァージョン
詠:枯れたね、涸れたね、選びが
達:渋かったんだもん

渋さが分かんない。いまだ買ってません。

日本では太陽の彼方に
ムーヴィンと言ってもわかんなかったのに認知されるようになった
詠:曲を知らなくてもノッテケノッテケを知ってる人は多いでしょ
達:歌詞をはめた人はすごいですよ
テーマ一つしかない
延々と上げて戻って来る
達:ヒップホップの草分けみたいなもんですな
健:ドラムソロで強引に戻す
詠:あれがポップスの在り方
アストロノーツのこういうサウンドを橋幸夫の中に活かしてる
という所
続けてやったにはそういう理由がある

橋幸夫、アストロノーツ、個々は重要ではなく、両者の関連性が
重要なポイント。並べて置く、続けて聴く、これが大瀧さんの
目的です。

健:大瀧さん、聞くところによるとアストロノーツも嫌いだって
詠:はっきり言って嫌いでした
時代を経て良さが分かるっていうか
達:僕は好きだったから僕にはエキサイティングに聴こえたんで
すよ
僕が小学生で大瀧さんもう高校でしょ、五つしか違わないんだ
けど
自意識の差ってものすごく激しい
それはその時の価値じゃ判断できない
いま僕が37になって大瀧さんが42で
これぐらいになって初めてもう少し冷静に、時間軸が圧縮して
本当の意味の価値尺度で、そういう歌謡史をやらなきゃ
なんで誰もやんなかったんでしょうね
詠:いろいろあるんでしょうけど、後日にしましょうか

普動説まで待ちましょうか。91年この夏なんです。

達:ところで最初の質問ですけど
詠:では、ついに結論を出しましょう
宝島1984年5月号の対談なんですよ

宝島社。サブカルの出版社が今は、付録付き雑誌が看板です。

インタヴュアーが萩原・・・
タイトルが1991、レコード番号も1991

この間にある言葉が省略されてずっと伝搬されたんです
仮だよ、言っとくけど(笑)
とにかく企画倒れは世界一だからね、ギネスに載らないかな

事実に基づいて僕は物を言いたい

すいません。仮でした
一同:爆笑

達:忌憚のないところでレコーディングはどうするんですか
新しいのは出ないんですか
他人の事はあんまり言えませんけどね

詠:この約束を守るかギネスに載るのを取るか、そっちの方を
取ろうかな?
とにかく1991年は山下君の年ですから

アルチザンは6月です。東京's a lonely town!
達郎さんは15年、ギネスに載りました。
「Most consecutive years to appear on the Japan single chart
1986〜2015」

最近ニューオーリンズ
達:ナイアガラムーンとか細野さんとか見て来ましたんで、最近
言っても、ぜんぜん底が浅いなあと
健:この2人がいなければ日本にニューオーリンズを聴く人がいた
んだろうか

ボガンボスは聴いてはいました。

ハガキ
船橋市メイジノイトウさん
NHKの頃と比べて声が明るくなりましたね
達:余計なお世話だ。あれは夜でこれは昼間しゃべってるから
健:人間が丸くなったんです

89年に廉価版再発されましたがシベリアやA面で恋をしてがカット
されて
むかし別れた彼女が整形して戻って来たみたいでちっともうれしくない
詠:これはお答えしましょう
3.21に6Wと、ソニー時代の作品をすべて集めた作品集をもう1枚
発売予定でございます
89年は減ったのもありますが増やしてるのもあったんです

89盤は出たことも知らずにT屋スタッフになって知りました。選書
盤は発売日に7W中4枚買いました。

達:私なんどもお訊ねしますが
アルバムはもう当分無いと思っていいんですか?
詠:いや、そう思うと・・・
わたくしはジーニアスと呼ばれて、まーたこのネタだよ
天才と呼ばれた男
天才は忘れたころにやって来る
達:何回聞いたかな俺
健:お後がよろしいようで

達:12月リクエスト大会で評判が良かった
クライング 自宅録音
詠:わたしゃ聴いてましたよ、涙なしでは聴けませんでした
達:お正月に免じて恥ずかしながら
詠:昼間の明るい声で歌ってるから

タツローマニア16夏号で、レッツダンスベイビーの織り込みに
ついて書いてあります。ミーンウーマンブルースは大瀧さんは
エルヴィス、
達郎さんはロイオービソン、その関連性が織り込む意図です。

2週目

再発CD化佳境に、有名どころが一段落
マニアックなコレクターズアイテムが凄まじい溢れんばかりに
達:大瀧さんがレコードを買うのが増えた
私なんかはビーチボーイズ
あれだけやればビートルズに匹敵する

よかったよかった。二年くらい怒ってましたからね。

キャピトル時代に関しては見事に。ブラザー・リプリーズ時代も3W
大瀧さんはグッドヴァイブレーション以降は聴かない
詠:はっきり言ってねペットサウンズは嫌いでした
達:細野さんもおんなじこと言ってました。40年代後半生まれの
人は皆さんそうですね
詠:いかにも全然聴いてなくて何にもやってないわけじゃないけど
ビートルズを嫌いらしいとなるとビートルズ関係の依頼がいっさい
来ない
言っときますけどビートルズで一番好きなのはクライフォー
シャドウー
誰も知らないでしょ、先行ってください

ゴーゴーナイアガラ第53回 Liverpool Sounds 1でかけてます。
インストです。

達:私は逆でサージェントペッパーズ以降はだめ
ビートルズって言ったら誰が何て言おうと初期です
健:私は気が付いたころホワイトアルバムでしたからね



前週には言及しませんでしたけど本の監修をされましたね
「He's a rebel 甦る伝説」
詠:このボックスが出ないのは私のせいだと言われてる、巷では何人か
達:私のせいだとも言われてる
詠:2人のせいではないんですよね
達:そうです。でも絶対出します
詠:この解説はずいぶん気を入れて書いたんだけどね
256倍楽しむ方法

16年7月現在世に出てません。

達:ボックスは重大な欠陥がありまして
ロネッツのアイワンダーがクリスタルズで、クリスタルズの
アイワンダーもクリスタルズ
ロネッツ版のデジタルマスターを間違えてる、ひどいですね

これが89年かけたロネッツの別ヴァージョンだったんではないで
しょうか。

達:なんかフィルスペクターもえらい生き永らえてますね
アンチェインドメロディーがすごかった、去年は

映画「ゴースト」はヒットしましたね。

詠:本は高価であったにもかかわらず売れたんですよ
作ったぶん掃けたんです
達:でもね、分かってる人には面白いけど、音を聴いたことのない
人にとってはちんぷんかんぷんでしょ
詠:そういうもんでしょう
本を買って音がないのに分かるか、って怒るのは本末転倒
健:私も怒った原稿を書いたような
詠:失礼いたししました、怒られたような気がしたんで
達:このCDボックスが出ることを前提とした翻訳がなされてます
から
でもそのうち出るでしょう
健:投げ出すように
詠:断言したね

この結末は音壁新聞に
http://www4.big.or.jp/~yoxnox/wosj01/vol4.html

昨年11月浜口庫之助さんがお亡くなりになりました
達:息子さん茂外也さんはパーカッショニストでよく存じ上げておる
んですが
日本を代表する大ヒット作家
しかも作詞作曲編曲と。シンガーソングライターの草分け
私の事務所の若い人は知りませんね
愛して愛して愛しちゃったのよ、夜霧も今夜もありがとう、
人生いろいろ、黄色いサクランボ
曲目は知っててもそれが浜口庫之助さんの作詞であり作曲だと
知らない人がほとんど
そんなもんなのかなと
曲が残って・・・
詠:一般の人はいちいち誰が作ったとか誰が歌ったとか
歌詞も無くてメロディーも無くて、ああいうのがあったなあ、
でいいんだと思うんですけど

「あ、大滝詠一!」と没後三年、CMのセリフになるような状況です。

詠:業界内がそれと同じレベルではまずい
どっかで一つ踏み外しちゃった
だから五木さんや細川さんだと、春日さんや三橋さんの歌は
コンプリートに歌えるそうなんですよ
当然それで育ってるからああいう歌になるわけでしょ
達:その頃までは伝統と継承が存在してた
詠:あったんです
達:日本のロックが悪いんだ
詠:悪いんです
見事に断ち切った所にアンチとして演歌っていう逃げ込みの場所
ができて
二つの物が相容れることなく進んで来たってことでしょ
達:今となっては何がメインか、これから先はぜんぜんわかり
ませんが
少なくても昭和45年くらいまでの歌謡史を見ますと
作家としてのメインストリームがあって
古賀、吉田、遠藤
その反主流として服部、宮川、ハマクラ、筒美
洋楽のコピー商品としての歌謡曲という側面があって
そういう分け方をした場合の主流・反主流の中で
ハマクラさんの位置づけがユニーク
後にも先にもハマクラさんしかいない
詠:いま出た人は割合メインストリームです。大きく言うと
ハマクラさんもメインストリームなんだけどもこの人の在り方
シンガーソングライターの側面が
歌手で始まった人で紅白歌合戦にも出てる人

今回初めて知りました。

この人は自分で歌うと良いんですよ、どの作品でも自分の作品は
達:自分で歌うと良いというのはシンガーソングライターなんで
しょうね
健:歌って作ってるんでしょうね
詠:古賀さんなんかは(笑)自分でお歌いになるよりは歌手の
かたに・・・
作家にも持ち味がある
達:僕らなんか自分の曲を自分で歌うからすごくシンパシーを
感じるのかも
詠:流れから行くとハマクラさんからかまやつさんに来てるという
解釈

出自、詞曲編の職業作家、歌手は辞めたけど出て来て歌ったら、
という支持は大きい・・・
大瀧さんのことでは。

達:話ばっかりもなんなんで、とにかく4000曲という
詠:冥福の割には選んだ曲がちょっと
でもね実は僕の考えではハマクラさんの中でベスト1だね
一番ハマクラさんを言い当ててるような気がする
健:歌ってらっしゃる映像を最近見ましたがみょうに良かった
です

https://m.youtube.com/watch?v=ktO08E3MlnU

達:発売当時は放送禁止になったり俗説がありますが出世作
に近い
黄色いサクランボ
星野哲郎さん作詞、ハマクラさん曲編曲
達:大瀧さんに持って来ていただいた25cmLP
古賀さんの芸者ワルツが入ってます
詠:同じ会社だったんで出来たんだと思うんですが、当時もう
大作家で
カヴァーは問題があったと思うんですが
出来たら気に入っていただいたんで作品化になったと類推
してる
星野さんはこういうのが多い
昔、小林旭にホルモン小唄というのを
熱き心にの10年前に曲を書いた。ボツになりました

02年のスピーチバルーン、星野哲郎との対談で披露しました。

達:若い人がどういう受け止め方をするかが興味があるんです
けど。いま30代ぐらいの作家の人だって20年経てば50に
なるわけでその時に若い人が同じように古いと思うんです
かね。つまんないですよね

若い人は全員が全員じゃないけど新しい物として受け止められる
と思います。
中高年の人が若い時の物を新しい物と受け止められ続けるか。
当時の鮮度は維持できてると思いますが、若い人に聴かせて、
新しいだろ、とはなかなか言えないでしょう。

できることなら62年のニールセダカと、今のJam & Lewis
と同じ平野で聴きたいもんですね
詠:山下さんは古くなりませんから、心配することないですよ

近藤真彦から30年後、キンキキッズから20年後、また嵐で1位
獲れる実力は、作品の評価は別にして偉大な事です。
そう考えると秋元康も偉大ですね。

心配してないから、そう言ってるんだって皆さんお分かりだと
思います
達:言いますね
詠:失礼いたしました

達:追悼でしみじみやるとハマクラさんの人間性があって、お怒り
になる
黄色いサクランボの外国のカヴァー曲がある
大瀧さんのスタッフの方が持ってた
インドネシアの歌手、63年、ほぼ同時期に
すごいですね、ほとんど細野さんですね
詠:ハマクラさんは戦中に南方にいらして、その感じが残っていて
スリーキャッツのジャケット見ると
達:おお、ありますね
詠:じつはハマクラさんの制作動機を考えるとこれがある意味、
逆カヴァーの可能性もある

「逆カヴァー」は日本のポップスを洋楽のミュージシャンにカヴァー
させる、90年代流行ったジャンルでした。
インドネシア人のカヴァーは当時言う逆カヴァーそのもの。大瀧
さんの言わんとするのは、ハマクラさんの黄色いサクランボが、
南方のポップスのカヴァーだった可能性を踏まえて、影響が
往復してる構造が「逆カヴァー」だと。

当時の大人がこういう物を楽しんでいた
子供が聴いてはいけない世界が如実にあった
達:あまり変わらないですね今と
詠:失礼いたしました

Pバインクラシックシリーズ
エルヴィスがカヴァーした曲のオリジナル
達:大瀧さんに1曲選んでいただいた
見たことも聴いたこともない人
アイボリージョーハンター、クライドオーチスも自身ではレコードを
残していないので
詠:冬のリヴィエラをスタッフの川原が歌ったテープが残ってんだ
けどそういうもんかな

大瀧さんの「冬の」リヴィエラも聴きたい。

すいませんちょっと個人的になってしまいました
In That loving You Baby
詠:トニー谷のそろばんが入ってた?
達:そういうのは相手にしないで行かないと、時間が

今回、大瀧さん、ボケがノリすぎです。「失礼いたしました」を多用。
「お呼びじゃない?」が省略されてます。

ドゥーワップ、ライノが充実して
詠:キャデラックスはずいぶん価値があるよ、古いの買うとなると
すごい高いし
達:私はもうほんとに去年はドゥーワップで涙して
ほんとはオリジナルシングルのカシャシャシャあれがい良い
んですけどね
ノイズの無いドゥーワップってのもね
Thousand Miles Away

2年連続でかかりました。

達:大瀧さんと一年に何回会うかって世界なので曲の間しゃべり
っぱなし
詠:1年間の積もる話が
ここ何年間は山下君のところにおじゃまして、山下ファンには
まったく申し訳ない
1991年、ついに私のラジオ番組であるところの
達:はい
詠:ゴーゴーナイアガラが
健:おお
詠:復活する
健:やったー
詠:予定があります
達:予定ですね
詠:ただし
健:仮?
詠:あくまでも仮だよ
新春放談の大瀧版を山下君を呼んでこの5年間ぐらいの借りを
一挙に返して
言っとくけど仮だから
達:仮とはいえ一本の光明を見たような気がしますね

企画だおれの世界一。91〜92年は年表真っ白です。

アレックスチルトンのGTO
ロニー&デイトナズ
詠:ジョンバックウィルキン

彼らのバラード物もぜひ聴いてほしいです。
http://www.alongvacation.com/rentaro/contents_02/3_03.html

達:とにかく暗ーいオケなんだ
詠:細野さんのサーフィンUSA聴いたことあるから構えて聴い
ちゃおう

というわけで時間あっという間ですね。毎週あるといいですね
付き合わせる聴取者の皆さんも大変ですが
詠:こんなに早く来年が待ち遠しくていいのかしら
達:しかし結局レコードに関して大瀧さんの確定的な答えは得られ
ませんでした
健:ですけど、ただ
詠:さて、そろそろ
健:ただですね達郎さんの方も
詠:どっちかというとね
達:私は出来ますよもうすぐ
健:8月ぐらいから、もうすぐですもうすぐです。4月ぐらいの段階で
8月に
詠:そういえばレコード屋さん行ったら予約取ってたな、一瞬名前
書こうしたけどさ
達:みんな私が悪いんだ


後枠
達:大瀧さんファンには話が少なかったとご不満もございましょう
が、私の責任ではありません
1年に2回しか出て来ない大瀧さんの責任です
もっとラジオやってくださいよ
詠:この1年間山下君の放送のリスナーになれるかと思うと今から
楽しい
これだもんね、いつもこうなってしまうんですよ
とにかく大瀧さんにしつこくレコード出せ、番組やれって言い続け
れば
健:なんか言い訳考えて来る
最後には考え切れずに作ろうか
詠:最近は「もう二度と作らせない会」というのを作った方がいい
のではないか
達:しょーがねーな
とにかく早く作って欲しいよね
全大滝詠一ファンの代表して今日は〆させて
詠:自分のことはどうした自分のことは
達:これやり続けると罵しり合いに

14年年頭からここまで、新曲が2曲だけ・・・
3年ぶりのシングルがいよいよ出ますね。ドラマ主題歌として
7.21からオンエア。
大瀧さんも空の上から「どうなってんだ」とお尻をたたいてたん
じゃないでしょうか。
よかったよかった。









ウララカ−インマイルーム