新春放談クロニクル 1992



  




1992

4週間、前半は二人で
プレミアスリー 日曜正午
91年3月でレギュラーは終了。92年1月は特別編成
8年目です。

詠:皆さんあけまして

のっけからキー外し。1年ぶりのラジオ。

詠:今年は去年のつづき、来年は今年のつづき

今日の話は昨日のつづき、今日のつづきはまた明日
©大橋巨泉。今年2016年はラジオの先達、日本ポップス
の偉大なソングライター永六輔も鬼籍に入りました。

達:パソコン通信にナイアガラ会議室

こんな前から開かれてたんですね。

去年出て来たのは雑誌のインタヴュー

健太さんの編集で「普動説」語り下ろし。

コンピレーション物も手掛けられませんでしたね
詠:もうそろそろないんじゃないかな
達:シティースリッカーズ復刻
また突っ込んでやるというのは、興味あるの無いですか最近
詠:なんかありませんか
達:まともな、一筋縄じゃダメだからな

出会い頭に東京ビートルズがやって来た。

達:すっかりCDの時代になってしまいました
マスタリングの技術の向上
詠:今年が出てからちょうど10年なんで。ほんとのCD元年
なんじゃないかな
達:米のライノや英のエース、丁寧なマスタリングで
出たら必ず手に入れるんですが
デルファイ、ドナ・ストーリー
ロンホールデン

ブルースジョンストンのプロデュース
イントロがクラベスが入るんですがずれる
家のカミさんがそれ聴くたび笑う
真のエンターテイメントはギャグすれすれ

このフレーズ、記憶に残ってます。自らのステージで実践
されてると実感します。

詠:おお、冒頭から来ますね今年は
達:コンサート疲れでしょうか

コンサート・ハイでしょう。

達:この曲がいいなと思う人はアメリカのR&Rに造詣が深い人
か、単なる物好きかどっちか
デジタルリマスターで非常に解像度が良くなってますのでかえ
ってショボくなって
オリジナルシングルで聴きますともうちょっと甘くふくよかな
ガレージレコーディング、インディーでありますから

ラジオ、ゴーゴーナイアガラのエアチェック・モノラル音源を
m4aでiPhoneで再生しアナログ・ラインアウトで純正カーステ
のスピーカーで鳴らすと、再発CDをカーステで再生するより
良いものもあります。カーラジオから流れることを前提に録音
されてる時代もあったんでしょう。

詠:これが山下さんのフェイヴァリットである理由は
達:CAmFGの
詠:そうじゃなくてもショボいじゃないですか、眠くなるというか
達:メロディーラインが好きなんです
アイラビュソオオオオモオザ
詠:なるほど言われてよくわかるわ。作風に現れてる

オンスト3で吹き込みました。

業務連絡
達:追加公演 中野5150円 チケットぴあで電話予約のみ

物価。ゲスの極み乙女。が現在5200円。

詠:もっとないの?年頭から飛ばしてるね

達:二人で行くと呼吸が合うから楽でしょ
詠:昔を思い出して
達:もうしかし若い頃っていうかあれですよね
詠:その「若い頃」っていうのやめて
達:今年ぞろ目ですよね
詠:when i'm fourtyfourっていう歌もあるし、ないか
そうかあ、ナイアガラ45スタジオだったからね、来年で45だね。
達:どうですか45だってことで新しいアルバム
詠:45スタジオで自宅録音でラブユーソーみたいな

前のゾロ目は33なのでちょうどロンバケがトップ10に入った
あたり。

達:全国の皆さんが一番知りたいのは
大滝詠一はいったいいつ新作を出すのか
詠:ね
達:ね、じゃない
詠:ねじゃない
意図があってじゃないんですよね
もうしばらく待ってください
長嶋だって監督やらないし
長嶋が監督をやるか僕の新作出るか、勝負してる
達:すごい理屈。長嶋さん監督やんないかな早く

翌年への伏線あったんだ。
あれ、カープが優勝で巨人が監督解任か。

ディオン
詠:光岡ディオン
アルバム作ったディレクターもきょう来てるし

マイケル富岡の姉ちゃんと混同してるなあ。

ディオンはディオンでムチ
詠:SMサウンド
達:今ちょっと受けられませんでした
てんやわんやにはなれません、なかなか道は遠い

達:曲の聴きどころは
詠:アナログ盤がCDで出る時にいろんな事が起きる。必ずしも
以前のものその通りに出るわけじゃない
その一つの例を聴いていただく
ドンナザプリマドンナ

詠:CD元年なんで一つ蘊蓄を傾けておきたい
60年代はシングル盤の時代、モノの時代
最近のCDの再発はほとんどステレオ版なんです
ドラムのトコトコトコトコっていうのが2回あったと思うんですけど
あれはオリジナルのヴァージョンにはないんです
昔は失敗したっつんでカットしてたんです
今回3チャンネルをリマスターしてるんですが、
昔カットした情報を分かる人が現場にいなかった
あすこで興ざめになる、こういう危険性がある

リアルタイマーならではの気づきですね。

なんとかってパロディーの映画でディオンのドリームラバーが
かかって
現代もまだ行ける人だなというのも一つの面ですよね

浜田省吾ってたしかディオン好きですよね。歌も意識してる。

達:大瀧詠一という人は絶対新譜は聴かない
ほとんどオールディーズしか聴かない、と思っていたので
去年いちばん気に入ったエクストリームといういわゆるメタルのバンドですね
More Than Words

最近となりの店のユーセンでかかってます。

どうせ大瀧さんが聴くわけがないだろうと今日持って来たらなんと知っていた!
詠:メタルに実は詳しい
達:嘘つけ、娘に教えてもらった、そんなことじゃねえかと
詠:エヴァリーでね more than words i can say
クリケッツの名曲もありましたけど
達:他の曲がゴーって中でいきなりあの曲が
アメリカの音楽、懐深いな
ギターの人がテクニックをひけらかさない
この程度の事は出来るんだよね、出来た上であれをやる
なかなかなものが、あたりまえっちゃ当たり前な気もするけどね
よく考えりゃね、ロバートプラントがsea of loveなんだから

イケイケだった人がベタベタの曲を演る。



サークル Turn Down Day
達:CDで解像度が増すだけにショボくなって
詠:ステレオだからね演奏が下手に聴こえるんだよね
達:後でカブセてる楽器がもたったり走ったり、ダビングに頼ってるぶんだけ甘い
詠:モノだとけっこう誤魔化しきくんだけどね
でも曲は良いよ

詠:92年の山下君のアルバムとか活動のことに触れる時間のタイムが
達:今年は竹内まりやのアルバムの年でありますので
詠:5年ぶりの
待ちに待ってますよみんな
達:わたしのよりもそっちのほうがいいんですよどうせそうですよ

ヴァニティーフェアのCDが出た
詠:ほうほう、ヴァニティーフェアっていうとどういう

この合気道みたいなイニシアティヴ。

達:イギリスのヴォーカルグループ、ブリティッシュポップの流れがありまして
フォーチュンズ、ラヴアフェアー、トレメローズ、ルーベッツ、ファーストクラス
フォーシーズンズやビーチボーイズに代表されるファルセット
ヴォーカルに影響を受けて
詠:へえー
達:デビュー曲がサンレイズのI Live For The Sun
詠:出て来ないダジャレが。ハイどうぞ
もう出なくなったなあ
達:歳ですよ歳
大瀧さん、ひげ剃ってしまったんですね
詠:いいんだよそんなことラジオで言わなくなって

雑談になってる。

達:去年いちばんよく聴いた
There Heart were Full of Spring
を聴いて最後に


2週目

達:イーチタイムから8年
その間パブリックには姿を見せず
山口百恵か大瀧詠一か
創作意欲が無い?
詠:無い!
達:しょーがねーな、はっきり言っちゃってるよ

はっきり自白したの初めて?

だけどさ、映画を年間百何十本観てさ
相撲にしろ野球にしろ子細に分析して観てさ
それくらいのエネルギーがあったらさ、曲書いてみようかなと
思いそうなもんですけどね
詠:野球観てて贔屓のチーム応援してて
どうしてもそのピッチャーに勝たせたかった場面があって
その時、神にお願いして
アルバム1枚作るか、そいつに勝たすか
結果が半端に終わった、フォアボールだった
アウトになったら「お前はアルバムを作れ」って暗示かなあと
達:良い方に解釈するんだそういう時だけ

野茂でしょうか。

達:あたしですらね、出すのが遅いって言われるんだから
詠:だめだよ期日どおり出さなきゃ
レコード屋の人が困ってたよ。何とか言ってくれって
俺に頼むのは間違ってる、とは言っといたけど

前科なん犯、これがネタになるほど犯歴が有名です。

クリスモンテス
達:曲がかかってる時のバカ話が圧倒的に面白い
詠:トニーハッチは今どうしてるんだろうね
トニーハッチがディスクジョッキー持ってて、お前に言われたくないって言ってる
達:どうしていようと大きなお世話だ
やっぱり作家ってある日突然書けなくなることってありますからって言うと
それ良い口実だなって、ひどいよねー
あんだけ書いたから書けなくなるんでしょう
詠:おれ書いてないのか

チャックベリー Almost Grown
達:チャックベリーだとこれが好きなんです
詠:だろうね
達:簡単に理屈づけをされてしまいました
ウォッウォッウォウォラーイルデーが好きだからこれが好きなんです
詠:なるほどね

達:去年の映画は
詠:羊たちの沈黙かな
最近の映画タイトルで邦題がついた時に「羊たち」に複数になって
る。原題は確かにramsなんだけど
日本語に単複の概念ってないじゃん
で、ダンスウィズウルヴズなんだよね
千代の富士のニックネームのウルフってあるけど
たしか大昔の邦題は単複はこだわったことはないんじゃないか
ピンクレディーも含めてだけど
「ひつじの沈黙」っていうと笑える感じもするけど
映画よりもそっちの方を考えてね
達:しょーがねーな、レコードも出さんとそんなことばっかり考えてね



七人の侍
三人の名付親 3 Godfathers
捜索者 The Searchers
ほんの一例

達:去年、ゴーゴーナイアガラが復活するって言ってた
詠:しませんでしたね
達:大瀧さんはゴーゴーナイアガラあるべきですよね
詠:絶対あった方が僕もいいと思うし
達:そろそろ。ひげも剃ったし
今度やるとしたら選曲どういうふうになるんですか
詠:これが難しいんだよ。リクエスト無い?
達:前と同じが良いです。リーバーストーラーだとかさ

何分番組か、も内容に関係しますね。

詠:あれやると妙な人をいっぱい育てるような気がしません?この時代
達:マイケルジャクソン出世太閤記がカタギの人を育てますか
詠:あれまたやる予定があるんです、前の奴のリミックスですよ
マルチ残ってるんです

来たる3月に間もなくやります。

達:プリンスとかマドンナとか大瀧さんとfar outに違うやつ
ラジオが始まると表に出て来ることも多くなって
人との接触も増えてくるといろいろ刺激もありますから
じゃレコード作ってみようかな、と
詠:なる、んですかね
達:なってほしいですね
詠:トニーハッチにもよく言っといてください

達:この人だってまだレコーディングしてる
詠:みっともないって?
達:この人に出来るんだったら大瀧さんに出来ないわけがない
デュアンエディー
息子さんが好きだという
プロデューサーが複数で、ジェフリン、ポールマッカートニー、ライクーダー
やっぱりジェフリンのが出色ですね
非常にイギリスらしい。よくデュアンエディーを知ってる
詠:本当にねあの人がいないと最近のシーンも僕にとってはつまらなかったろう
ジムホーンのアルバムもやってるんです
達:デルシャノンもよかったですね
詠:やっぱりジェフリンだな
達:大瀧さんと近いものがありますね

当時のシーンのジェフリン関係は集めました。

リックネルソン
詠:ネルソン?ネルソンズ?ネルソンで止まるんだよね
達:息子たちの世代になった
二世ものが流行ってますね
相撲と野球と音楽界などは20年もすると全部二世になるだろう
という説すらありますね
詠:書きました、どこにも出さない論文を
達:家で書いてどうする
詠:家で書いてみんなに渡した。まあいいでしょう

梅雀が伝七捕物帳をやりました。
落語と歌舞伎に顕著です。その他に比べバックボーンが強固なんでしょうか。
細川隆元の甥、細川隆一郎の子、隆三が政治記者で出てますね。

Young World
達:もう私たちには関係のないヤングワールド
詠:もうずいぶん前にヤングワールドでしたけどもね
達:1962年全米5位。間奏のギターはもちろんジェームズバートン

50年代のネルソン家はポップス伝でスポット当てましたね。

ダンレアーズ
One Summer Night
1958年大ヒット

達:けっきょく新春放談やると、かかるレコードは50年代末期から60年代初期
今年もまた60,61,62年ばっかり
すいませんねなんか
詠:いやいや、そういうあれになるんでしょうね

達:ガール物を行きたいんですが
詠:何が良いんですか
達:私、マーシーブレーンですね
Bobby’s Girl

達:ゴールドスターって女の子のばっかり集めた
どこにでもいるですね。ガールシンガーが好きというアングラ中年がいるわけです
62年全米3位、この当時18歳
当時中学生だった大瀧さんは修学旅行で銀座の三越でレコードを
詠:シングル盤を購入しました
ボビーに首ったけというなかなか良い邦題
達:なかなか言わないがガールシンガー好きの大瀧さんのあれでした
詠:とんでもございません

達:先場所は小錦が優勝してしまいましたね
詠:自慢するわけじゃないけど自慢するけどさ
私といっしょに観たことあるでしょ、よく当たるんだよね
達:私は運動はほとんどあれなんでフィジカルなコンセントレーシ
ョンが体感的に理解できない
野球なんかで、今シーズン絶好調だった人が翌シーズン、怪我も
ないのに調子悪いとか
詠:あるんですよ
だから良い曲書いてた人が急に1曲もできなくなる・・・とかね
達:そういう方向に持ってこうとしますね

詠:相撲は基本的にショーなんです
それを忘れてスポーツスポーツって行くと非常に誤った道に進む
最近つまんないなと思うのはそこですよ
悪役が生き生きしてないとショーは面白くない
スポーツだから技術のある者が勝つとかいうこととは、相撲はちょっと違う

達:安芸乃島は面構えからして良いですよ、人ナメてるみたいなあの顔
詠:必殺仕事人みたいな。私安芸乃島いちばん好きなんです



達:安芸乃島、考えたら大瀧さんにちょっと似てるな
詠:よく言われるんだよな、他人と思えないんだよ
相撲っぷりも結構ね豪快に勝つ
千代の富士を土俵の真ん中で投げるんだけど、下に負けんだ
あれが似てるんだ。強い相手には強いけど弱い相手には

負けちゃった思わぬ伏兵は寺尾聰?
大瀧さんにとっての千代の富士は誰だったんでしょう。

達:ディメンションドールズがCD化されました
一口に言って何人が分かるか
詠:ほとんど分からない
なんか人生幸朗の横のおばさんみたいになってきた
達:ぬはははは
キャロルキング It Might As Well Rain Until September

達:ジョージハリスンが来ましたね
みんなそれで盛り上がってると思うんですけど、なんと
あれのバックにですね
アンディーフェアウェザーローというね昔エーメンコーナーの
詠:なに、ずいぶん長い名前だな
達:エーメンコーナーというイギリスでブルーアイドソウル
デラム・イミディエイトですね
その人がなんとギターで来てるんですよ

達郎さんのバックの三谷はスタレビ時代は作編曲も中心的に
やってたんですね。カラオケ行くとご本人映像で勇姿まだ見られます。

マイスイートロードのスライド弾いてた
詠:ジョージ弾けないのかな
達:何を言ってる
ほら、All Things Must Passのギター3本、4本の世界です
クラプトンがこうやってストローク弾いてる
僕ファンだったんです。それで
ワーナーの関係の人に頼んでサインもらいましたけどね。私一人だった
詠:そういうこと知ってる日本人はいない
達:当時は超アイドルだったですけど、
どうしてジョージハリスンのバックでスライド弾いてるんだって
あの人どうしてるんだ・・・

ジェスターズ Wind
詠:ぜんぜん話と関係ないもんね
さんざんエーメンコーナーの話して
エーメンコーナーかかるのかなと思ってたらジョージハリスンも
エーメンコーナーもかかんないんだよね

達:最後、スモールフェイシス
いいんじゃないですかイミディエイトだから

自由だ。

詠:当たらずと言えども遠からず
手短に言うとスモールフェイシズの何が良いの?
達:スティーヴマリオの声ですよ
I'm Only Dreaming

達:来週からは萩原さんが入って3人でどたばた行きますから曲がかかんなくなる
なんたって今週と先週で16,7曲かかってますからね、立派
なあにがりっぱ

達:私の話を上げ足取るようになって来ると話も本調子になって来る
詠:私の話の上げ足取るんでしょ
達:違いますよ。お互いそう思ってるというすごい話


3週目

達:萩原健太さん、遅ればせながらおめでとうございます
健:今年もよろしくお願いいたします
最近は人生相談に・・・八面六臂の活躍で

達:どうでしたか去年1991年は
健:去年は良い再発盤が出て良い年でした
達:あーたのこと訊いてんです
健:ああ
達:あーたにとっての去年はどうでしたかを訊いているわけで
健:レコードのプロデュース4枚もやっちゃって
米米、光岡ディオン、ビッグホーンズビー、いとうせいこう
達:かけようぜ、あとでかけよう
健:年頭から怒られ続けてます

達:先週は洋楽一辺倒だったんで
クレージー、私の好きな曲
シビレ節

不適切歌詞カットヴァージョン。

達:コンサートツアーやってるんですがファンの方からワインをいただきまして
「大瀧さんと2人で飲んでいただきたい」
名前がなんとナイアガラというメーカーなんですよ
健:葡萄の種類らしいですよ
達:あなた詳しいね

結構どこでも売ってます。

詠:「お二人の好きな言葉、限定5千本」
僕とは関係ないよな
詠:オンストって限定じゃなかった
健:限定でしたね、あとで限定でなくするってずるい
達:違いますよ。あんなもん売れるはずがないって限定にしたんで
大瀧さんは限定にしなくていいものを限定にする
詠:俺限定なんかしたっけ
健:ありましたよ、番号入り、シングアロング
達郎さんと馴染みの深い方がやってる表参道のレコード屋さんで

長門芳郎でしょう。本買わなきゃ。https://www.amazon.co.jp/dp/B01IEKD18A/ref=
dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1


あれを買おうと思ったら
「健太君健太君、良い番号取っといたよ」
どこが良い番号なんだよ、けっこう悩んだことあります

達:たまにははっぴいえんどをかけてみようと思います
最近、風をあつめてCMでやってますね
詠:一応わたしの外はいい天気だよもやってんだよ、吉永小百合
さんが出て来るやつ
見たことないでしょ、俺も1回しか見てない
健:最近機運ははっぴいえんどに向かってる
詠:はっぴいえんどに向かうのはこれからなんじゃない、4,5年後くらいから
達:自分でブームを想定してる
詠:自分のもんじゃないし、あんなもんは
達:すぐ否定したがる

空いろのくれよん
達:かざまちろまんの
大瀧さん、この時、何歳?
詠:23歳
達:若い
健:フリッパーズギターと同じくらいですもんね
詠:けっこう大人だよね

パーフリも3年でスタジオアルバム3枚で解散してます。解散直後
ライヴ、ベスト、シングルス各1枚、って知ってました?

達:今はどうしてこういうカントリーの曲が無くなったんでしょうね
詠:それはそれだけで1番組作れるんです
健:カントリーだめだだめだって言っても来ちゃうかもしれない
そしたらこれも

僕らの夏の夢、人生の扉、なんていうのをその後作りますね。

ビッグホーンズビー
健:東名阪のコンサートがちょうど終わって
達:遅かりしゆらの助と
健:無くなっちゃったでしょ、昔のホーンインスト、R&Bインスト、
ポップで楽しい
ソウルフィンガー

ダニーガットン
インスト、インマイルーム
健:こんな新譜を今時出してる奴、日本盤も
達:出す人の気が知れない。最近疎いな
ほとんど多羅尾伴内楽団
詠:最後が五月雨になる。これは掘り出し物
健:これで多羅尾伴内楽団が復活するといいですね

達:振りが関連性があって、次は
ジャックニッチェとジャッキーデシャノンの共作
ビーグッドベイビー

達:今年は萩原さん予定は
健:レコードを放出しようと。計算してみたら一生かかっても
持ってるの聴けないみたいなんですよ
達:当然でしょ
詠:へーいつまで生きる気なの

健:達郎さんとか大瀧さんとかどうしてたんですか
詠:数は変わんないよ
当時はココナツバンクの人たちとかに放出して
健:要らなくなった物からどっかに行くと、五月雨式に
達:僕はもう完全にパンクですよ。増えるがまま、仕事部屋が倉庫と化して
物欲じゃないんですよ。一生で1回かけるかわかんないけど
かけたいと思った時に無いとやだ
放出しようったってけっきょく何枚も出ないんですよ
健:今回は段ボール20箱は
達:ほんとに?、ほうんとにい?
10年ぐらい前、引っ越しする時、この際だから捨てようって
出たの20枚、段ボールの半分ぐらいしか
友達が手伝いに来てくれたの、みんな「お前なア、騙して・・・」

ボビーダーリン
達:私の好きなクイーンオヴザホップ

クイーンオヴハイプはプレミアスリーの東芝のCMが原型。
ネタバレ当時は気づきませんでした。

達:萩原さん、プロデュース作業は今年も精力的にやるんですか
年間4Wはたいしたもんだよ
詠:ナイアガラの70年代後半は年間4Wでしたよ
達:全部自分でやんなきゃいけないんでちょっとまた基準が違いますがね

達:ところで先週、先々週、大瀧さんに
健:動かないですか。動かぬこと山の如し
滝なんだからもっと流れないと
詠:滝の音は絶えて久しく・・・
絶えたね・・・
華厳の滝も水が涸れるって噂が
達:言われたくないことがあるとあとからあとから出るんだ
健:去年は大瀧詠一作品集を出して、CD選書の一つ

1991の新作だったんです。

健:書いたライナー
達:自分で
詠:最後なんでしたっけ
健:裏方の光のどけき春の日にひねもすのたりのたりかな
裏方としては今年何をやるんですか
詠:毎年こんなこと、結論いっしょ
ますます誰にも分からないような裏方を、
これはたぶん死後、もし本が出たら明らかになるんですよ

どこにも出さない論文、発表してない研究がまだまだあります
よね。片岡義男のcoyoteの連載はどうなったんでしょう。

健:裏方は見えたら表方
詠:ナイアガラ名言集
達:分かったような分かんないような

雨は手のひらにいっぱい
達:このとき私21ですから
健:スチャダラパーくらいですね
詠:大人だね

スチャラカとホンダラの系譜でしょう。オザケンとスチャダラ、
メモレーコピレーですよー。

詠:声が?
達:大瀧さんはさっきの空いろのくれよん、ほとんど変わってない
詠:山下君のはサウンドがぜんぜん同じじゃん
俺のサウンドはぜんぜん明後日の音だった
健:それぞれに、一般的には逆のように思われてる点が実は
達郎さんはヴォーカル、大瀧さんはサウンドって言われることが多い割りに
じつは達郎さんはサウンドが、大瀧さんはヴォーカルがずっと変わってない
詠:審査員長ながくやってると言うことが違うわ
それ人生相談か

進むべき道を示されました。

カーメンマックレイ
詠:腰を折られるのがホントに弱いんだ
自分じゃ折るわりに折られるの弱いんだ
I Just Wasn't Made For These Times

達:やっとエンジンがかかってきたなあ
来週は4回目、よくこういうものひと月もやってるよ、東芝さんありがとう


4週目

4週間にわたりお送りしました、こんなこと初めて。大変楽しい、
聴いてる方が楽しいかは別として

達:もう8年目ですから、一番最初は83年に大瀧さんをお招きして
勝手に付けたんですよ新春放談、僕が名前考えたんです
詠:へー知らなかった。マルシーなんだ
達:まあご存じのとおりネタはあの細川隆元さんと小汀利得さんの
ヤッパーリーね〜という
詠:ご存知のとおりって誰も知らないよ
達:そうだな・・・
詠:それで
達:何の話しだっけ
詠:ちょっと腰を折るとすぐどっか行っちゃうんだ
達:・・・性格が真面目でしょ、3人で話してると分かるでしょ皆さん
いかに僕がノーマルで真面目な人間か
詠:何いじけてるんだよ

達:この放送でかけてるのっていわゆるマニア物でしょ
まともなのはほとんどかかんない
最近はリイシューすごいですね、日本盤で平気ででますからね
シャングリラスなんかどなたが書いてるのか知りませんが
ライナーがビョーキですよね


タイトルが256倍のパクリです。小西康陽、高浪敬太郎も一筆書いてます。


健:ただ今はCDで横一線に出てますから、金さえあればマニアに
なれる。誰かがスライがかっこいいって言ったら次の日みんなが
マニアになっちゃってる

当時はお小遣いがあったし。現代は動画サイトもあるし、アップル
ミュージックもグーグルプレイもあるんでお小遣いが無くても好奇
心があればマニアになれます。

健:だけど、その先が難しいですよね
ジョニーマティスがインザスティルオヴザナイトをカヴァーしてて
そこのクレジットに間違って・・・
達:インザスティルオヴザナイトって曲が2曲ありまして
フレッドパリスが作ったファイヴサテンズのシュルビシュビドゥって
健:本物だ
詠:出た
達:スタンダードナンバーのコールポーターが作った
インザスティールオヴザーナイトと
これがよく混同されるんです
一昨年の暮れに某FMでコールポーター特集があったんです
そこで見事にフレッドパリスの方の曲がかかったんです
だけどね、とある雑誌でも書きましたけど
コールポーターのインザスティルオヴザナイトを知らないって
ジャズの評論家ではモグリですよね
R&Rの評論家でフレッドパリスのインザスティルオヴザナイトを
知らないってモグリですよ
つうことはどっち方面から見ても2曲のうちのどっちかである
という認知はできるわけで
コールポーターの特集を組むんだから、放送作家の人なり普通は
そういう物に対するある程度の造詣があるはずで
そういう間違いはほんの10年位前だったらnever。絶対起こり
えない間違いだったんだけど
それが出ちゃう。それは、歪んだ。マニアックなものがものすごく歪んで来たな
詠:以前は構成をした時にそれをチェックする機構があったのよ
そこが居ない
選手と監督の間を行ったり来たりするA&Rとか、両方の業務を
知ってる人が居なくなった
それがちょっとプロの仕業ではないな
でも今年はCD元年とともにロープー元年ですから

ヒッチコック再評価の年だったの?
http://www.fnosta.com/10ko/title/basicinstinct.html
http://ssm2438.exblog.jp/12654721/
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/エル・マリアッチ
http://sakuraho.hatenablog.com/entry/439100121.html


だからシャングリラスが気の毒なのは、ロネッツとかクリスタルズ
とか先に聴かなきゃいけない物が出ていない
出ていれば、そう文句を言われなくて済んだのに

Give Him A Great Big Kiss
健:がっちりキスしよう
達:そういうのを憶えてるのすごいですね
詠:さすがに渡辺満里奈のファンだけあるよ

渡辺満里奈ファンのわたしは、健太さんもそうとは知りません
でした。

達:アイドル歌謡はまだ聴いてるんですか
最近はどういうのが好きなんですか
健:クレア。3人組
満里奈ちゃんアイドルポップスの世界からクラブキッズ化してしまいましたから
達:アヴァンギャルドになってなんかコーディネーターかなんかやって
自分でそうしたんじゃない
詠:吹き込んだんじゃない
健:滅相もない、私はアイドルポップスのままでいてほしかった
僕が好きなアイドルポップスはもうすでに古典化してる

空いろのくれよんをカヴァーするのは93年。うれしい予感の予兆
が新春放談にあったとは。

達:でもまた歴史は繰り返すじゃないけど
アイドル不在からいきなり聖子明菜になったから、また来るかもね
健:でも例えばバクとかリンドバーグとかに代わっちゃったかな、
やっぱり位置としては
達:ようするにチャー原田真二の時代じゃないすか、何回繰り返し
たかわかんないくらい

1979年のまりやさんの初期設定も、これです。

健:牧瀬里穂さん良いですね、ミラクルラブは名曲でしたね
詠:ませきりほじゃなくて

達:もののついでですが
アトムの子
健:レコード屋さんでいろんな曲かかってる中でかかるといきなり壁できますね
達:異常な厚さ
シングルカットします、B面が新曲です

精力的にやってます。タイアップ、根津甚八のビールのCMでした。
この時期桑田夫妻も現役バリバリでした。

詠:夫婦のシングルは出さないの、イーディー&スティーヴのような
ファンに夢を与えるじゃん、やんなよ1回ぐらい

単品で商品化したのは今年初?

達:ファンに夢を与えるって何でもそれで済む
詠:済んでいいじゃないか
野茂は少年に「野茂は逃げないから好きだ」って言われる一言で・・・
達:なんでいきなり野茂と比較されなきゃいけないの?
すごいよねこのレトリック

達:フォーシーズンズを某雑誌で特集



レココレ記載の日付場所が12月22日、東京FMです。新春放談の
合間にやってる?

今日は前身のフォーラヴァーズの
達:これは何年の曲ですかね
調べてる間つないでください
健:えー大瀧さん今年の野球は
詠:なんでそう、何言ってんだ、ここはツマミましょ、頭からつまむから、キュー
達:フォーラヴァーずー、だからーうー56年
詠:読んでるのが分かるから、知ったように言わないと
達:1956年のヒット曲、フォーラヴァーズyou're the apple of my eyes
詠:56年のヒットだったんですね

師匠らしさ、厳しさが垣間見えました。

達:じゃあロングバケーション行ってみましょう
健:去年のチャートヒットですからね
達:やっとスカス、ズッ曲入りで
詠:どうしたの、東北ツアー回ってきた
達:シベリア鉄道が入って
詠:シベリア入ってないのはたった1年半くらいだよ、それまでずっと入ってたんだよ
健:ちょうどそのころみんなCD買い始めた頃で
達:しかし大瀧さんここ3年ずっと言い訳ばかりしてるけど
珍しく今回ロンバケかけると言ったら、自分でリクエストしましたね
詠:今の時代にこれをシングルカットしたら果たしてヒットするだろうか
健:浅野ゆう子さんあたりの◆●▲

聞き取れない。。。ドラマの主題歌とか言ってるんでしょうか。
東京ラブストーリーは91年7月。

スピーチバルーン
詠:これまだ行けるのかな
達:もちろん行けるでしょう、ほかにやる人だれも居ないんだから
詠:そうかな
達:だから作りましょうよー
詠:そうかな
達:その気になったかな(小声)
詠:これ聴きゃいいじゃん
達:しょーがねーなー
詠:来年の新春放談は多少は、1曲のデモテープくらいはあると思うよ
達:楽しみに待ってましょうね

この公約は・・・

ジョニーティロットソン
達:カントリーの話してたからつながりますね
・・・曲の間に話してただけか
健:しかし今アメリカでガースブルックスってカントリーの奴が
大当たりしてるじゃないですか
あれ日本ではまったく無いことにされてますね
達:カントリーこそ分かる人いないでしょ
だからロイオービソンだってロカビリーの系譜だって半端でしょ

わたし、アメリカンポップス伝までカントリーとフォークソングの
定義ができてませんでした。

健:突然ハコが出たからきっと偉い人なんじゃないか
詠:箱が出ると偉い人なのか
達:ようするにブランド志向ですよね
詠:日本でも似たような売り方しようとして出なかった奴があったんじゃ
健:さき越されちゃった奴が
達:それは出そうとした人たちのせいじゃありませんから
フィルスペクター・ボックスがついに出てしまいました
健:日本でも輸入盤で
達:日本盤は出ません、だってうちと契約があるんです
詠:ファンの人が気の毒だね
達:倉庫に寝てる7000セットはいつ出るのか

倉庫の絵、夢に出て来そう…

詠:壁のジャケット、しゃれが効いてるよね
達:あっちに入ってないので
I Wish I Never Saw The Sunshine

達:アナログのシングル盤なんて情報量が少ないはずなんです
けど音にガッツがあるという不思議な
今度のリマスターも悔しいですけど音は良いですね
詠:デジタルでリマスターしたらしんです。アナログもCDもまるで同じ音しますよ
デジタル対アナログ論争ってあるでしょう
達:それがもうそろそろ
詠:CD元年だって言うのは、今年CDとアナログ同時に出すとするなら、
絶対同じ音がしなければならない
達:そこまでデジタルが届いて来た

95年からのリマスターはそういう目的だったのか。

健:3セット買いました、私と妻のCDボックスとアナログボックス
詠:いちおう僕も
達:私も2セット
詠:やっぱりね、なんだかんだ言いながら
達:情けねーよな
何が「レコード処分する」?

これがこの4年間の結末だと思うと苦笑するしかないです。

達:来年は大瀧さん家で1日、萩原さん家で1日、そこに棚ありますから
詠:移動ステーションで新春放談
達:8年やってずっと僕が司会でしょ
1回大瀧さんの番組で私たちが呼ばれるっていうのがやりたい

聞きたかったですね。それぞれのお宅の奥様のおせちが出たり
して。そういえば、新春放談のあと大瀧夫妻と山下夫妻で食事し
た話もありましたね。

健:達郎さん、今年何やるかって話を
達:ツアーが3月まで
今年はまりやのアルバムが夏か秋に
健:いっしょにツアーに出るんですか
達:出ません。あの人、ステージやらない人です
詠:やんなさいよ、おしどり夫婦
達:なんでそうやってなんでもかんでも私に押し付けて
詠:それが実現するまでは私の出番はないな
達:そうやってなんでも自分が出さない言い訳にしようと

デュエットの新作、故人の遺志を汲んで聴きたいものです。











ウララカ−インマイルーム